指導方針

 努力の意味を知る 
●練習を繰り返したから、上手になったことを体感させたい。
才能だけでなく、それを埋める努力が伴って得られるものがあることを体験させたい。
上手になろうとすることや、努力することは恥ずかしいことでないことを伝えたい。
練習をしないから、上手にならない。練習に出てこない者は上手になれないことを選手が理解すれば、その証明にもなる。練習に出てこない者は、上級生下級生に関わらず試合に出られない方針を貫きたい。目先の例外を認めるとチームのモラルに関わる。
●努力の重要性を知ったら、努力の仕方を学びたい。
得てして身体を動かす苦労だけを努力ととらえがちだが、身体を動かすことだけはなく、頭を動かすことも努力。
成功・失敗の原因を考える→対策を考える(工夫する)→実行する→成功する→成功し原因を理解する・・・この流れを実感させたい。
バスケットは他のスポーツに比べて、習慣のスポーツだから、ドリル的な習慣づけがスキルを大きく左右する。努力の意味を理解するには適したスポーツと言われる。

 10年先 
●バスケットだけでなく、生活力でも選手の10年先を考えて指導したい。
目先の勝利ではなく、キチンとしたファンダメンタルが重視されるのは当然。上の学校に行ってもバスケットをしたい、と思えるような指導をしていきたい。
具体的には「楽しみを知る」ということになる。選手にとって楽しみとは
(1)上手くいくから楽しい、
(2)出来なかったことが出来るようになるからうれしい、
(3)楽して出来ればなおよい
であるが、(3)については、「楽」と「楽しさ」の違いを理解させたい。とはいえ、苦しさのムコウにある楽しさを目指そうとしても選手達には理解はできない。口では理解してもそれが実となる経験を持たない。パワー、スピードを求めるための肉体的負荷の大きな練習は避けていきたい。

 教わるから学ぶ姿勢へ 
●一方的に教わるのではなく、学ぶ姿勢を作りたい。
指導時も、答えをすぐ言ってしまうのではなくヒントを与え、考えさせる時間を極力作りたい。「なぜ」そうなるのか、理解した上で練習したい。
そのためには間違えたり、誤ったりしてもすぐ否定したり注意するのではなく、問答を行いたい。「なぜ」間違えなのか、を実践・実験した上で理解の伴う練習にしたい。

 伝える力 
●伝える力を持ちたい
コミュニケーション能力を持たせたい。分からない、出来ない仲間がいたら、自発的に指摘し合いたい。仲間どうしの指摘はオトナのソレより効果が高い。
●相手への伝え方、教え方を覚えることは、自分の理解を深めることだけでなく他人への理解を進めることになる。教わることは恥ずかしいことでないことを理解させたい。

 仲間をつくる 
●仲間を大切にさせたい。
勝った、負けた、叱られた、誉められた、を共有できる仲間を意識させたい。
チームの活力を生む原動力になるだけではなく、チーム内で発生する軋轢を予防、解決するもの。それは喜びにつながり人間性を育む要素になると考える。

 礼儀 
●挨拶は配慮して行いたい。
礼儀は得てして上下関係に向かいがちだが、指導者も選手も対等な立場でいたい。選手に挨拶の時に頭を下げさせるのであれば、自分もまた同じ時間頭を下げるべき。「おはようございます」と挨拶されたら「おはようございます」と応じる。上の立場が横柄な上下関係は、現代未来社会にはそぐわない。
●感謝の気持ちを重視させたい。
与えられることに慣れた選手にはしたくない。「いまここにいる喜び」を意識させたい。社会性を持たせるためには、母集団は選手に平等にあたるべき。